活字を嗜むようになってから知的レベルが上がったように感じるが、飲みの席では下ネタしか喋っていない

プンプン
8月 5th, 2014
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長いラノベみたいなタイトルになったけど、現状の自分を的確に表していると思う。
本当に下ネタしか喋っていない。

そんなわけで、相変わらず活字読んでるので忘れないうちに簡単な感想を。

『四畳半神話大系』 森見登美彦
太陽の塔があまりにも面白かったため迷うこと無く手を伸ばした一冊。
主人公が大学生活においてもし他の選択をしたら…というもしもの世界を既視感たっぷりにまとめた一冊。
セクション毎に完全に同じ文章を使いまわしており、それがこの物語の世界観と面白味であると当然分かってはいるが、読むのが段々億劫にはなってくる。ただ、読み進める事に少しずつ主人公の通う大学世界の全貌が見えてくる構成が素晴らしかった。
悪友って素晴らしい…なんて事を考え過去を振り返ったが、結局友人をバンドに巻き込んだりして全員の生活をめちゃくちゃにした俺が悪だったのかもしれないと今ふと思う。

『天地明察』 冲方丁
江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海の生涯を描いた歴史小説。
読みやすいし、前半から後半直前までは本当に面白かったが、最後の展開が怒涛の勢いで、新たに出てくる登場人物にも全く感情移入ができなかったため尻窄み感が否めなかった。

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦
どれだけハマってるんだ。森見さん3冊目。
まるで俺のフリーターのような学生生活を補完するようにハマっていった森見ワールドも、ひとまずこの本で読み納めだろう。
最初に森見さんをお勧めしてくれたNDGのユキちゃんがこの本が一番好きと言っていたが分かる気がする。
男女目線から交互に、平凡と幻想をごちゃ混ぜにしたような不可思議な世界で物語を紡いでいく。
主人公(先輩)のように一途に恋をしたくなった…というのは大嘘。樋口さんや羽貫さんのように飲み歩いて生きていきたい。

『黄色い牙』 志茂田景樹(追記)
東京真空地帯も共催、8/9下北沢ベースメントバーにて開催される「サメトロ」に出演してくれる志茂田さん。
そんなわけで、志茂田さんが直木賞を獲得した作品を読んでみました。
マタギという狩人の文化と近代化の間で悩むマタギの首領が主人公の話。これ、どれだけ深く調べたのだろう?と驚愕するほどマタギの文化が詳細に記してあり、一冊の歴史教科書のような深みがある作品だった。
主人公には敵とも言える同じ里に住むマタギがいて、とにかくこいつが最初から最後まで憎い。ただ、最後に主人公がこの敵を許すシーンがあって、その時自分の胸の憎しみも消えていくような気がしてびっくりした。思いの外、入り込んでいたのかもしれない。
志茂田さんにサイン貰おうっと。

『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹
遂に俺も村上春樹まで辿り着いたか…と感慨深かった。
未読の方にはぜひ読んで貰いたいので内容は控えるが、村上春樹という人がなぜこれだけ世で評価されているのが読み始めるやすぐに理解できた。
周りくどい表現がとにかく多く、主人公のパリっとしたレタスが挟まったサンドイッチへのこだわりも、上質なソファーへのこだわりも、挙句太った女へのこだわりも、その女が痩せ過ぎでもなくかといって太ってもいなく…とかどうでもいいが、不思議とその文章に引きこまれて読み進めてしまう。
リッチな文章っていうのは、きっとこういう文章の事を云うんだろうな、と何か今まで知らなかった事を知ったような気がして感慨深かった。
もし俺があと5歳、いや7歳若かったら、きっとパリっとしたれレタスが挟まったサンドイッチを出してくれて上質なソファーがあるお店に通って村上春樹の本を読み漁っていただろうね。
残念ながらあの日の俺は死に、今日の俺は大きな怪獣と大きなロボットが闘うパシフィック・リムという映画を見ていた。物語性の欠片もないが、大きいって最高!って思ってたよ。

『最後の喫煙者』 筒井康隆
何となくツイッターなどで面白い人!という印象を持っていた筒井さんの短篇集。
エログロかつナンセンスな作風を維持しつつ、短編でよくここまで綺麗にストーリーを構築できるなと感動している間に読み終わってしまった。
自分の浅い知識の範囲内で知っているナンセンスはもっとハチャメチャで、意味もなく読むに絶えないというイメージだったが、筒井さんの深い知性に裏打ちされたストーリーがあるから破綻せずに楽しく読めるんだろうね。

『グラスホッパー』 伊坂幸太郎(追記)
ジェットコースターの様な作品。ボリューム自体少なめというのもあるけど、非常に面白く、何より読みやすかった文のため気が付くと2日で読み終えてしまっていた。
読み終わった後、あまりにもボリュームが少ないことを悲しんだ。もちろん長い文が良いということではなく、あまりにも特徴的で魅力溢れる登場人物達をもっと見ていたいという理由だ。
論評や感想を見て、伊坂さんの作品は映画が似合うと書いてあるのを見てなるほどと思った。実際、グラスホッパーの映画化も決まっているようだけど、最高にスリリングな90分映画を見ている気分だった。

さて、こんな感じ。心なしか俺の文章能力も上がってきたのではなかろうか?
応援のお便り待ってます(ウソ)

写真は、今は亡き愛犬。

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